本日はNew Year's Eve

30代OLが「書き手」になる夢を叶えるドキュメンタリー

2017-01-01から1年間の記事一覧

ほんわかしたことばに憧れたわたしは、なぜ心えぐる文章ばかり書いてしまうのだろう。

「そういや、わたし……」今日、お客様とお話をしながら、なんだかスルスルといろんなことを思い出した。 たしか、文章を習い始めた頃は、「読んだ人のきもちがあったかくなるような、やさしい物語とか、書けたらいいなぁ」そんなことを思っていた。 ところが…

嫌われ者の「がんばれ」が、わたしはどうしても好きなんだ。

もう10年が経とうとしている。 当時わたしは、NGOのスタッフとして現地の支援活動の調整役のためにフィリピンで暮らしていた。 その中で出会い仲良くなったのは、5~6歳下の奨学金をもらいながら大学に通う学生たち。 彼らにとってわたしは、いつも口う…

絶対になれないとわかっているから、わたしはガッキーになりたかったのかもしれない。

「こういうの見ちゃうとモデルさんの好みで選んじゃうんですよね」 苦笑いしながら答えると、 「みんなそういうもんですよ」と、彼は何でもないかのように答えた。 美容室に行き「今日はどうしますか?」と聞かれるのが苦手だ。 どうしたいのか、自分でもわ…

さよなら10月

「10月は出会い運が最強に高まります」 よく当たると言われる占い師さんの本に、そう書いてあった。 どんな出会いが、あるんだろう。 内心、ドキドキ。ワクワク。 ん? 終わりましたね、10月?? でも確かに振り返ってみると、最強でした。 お仕事でも本当に…

ハガネの女の唯一やわらかいところ

「俺だって楽しいしさ、帰りたくないよ」 そう呟いた彼の言葉は、アルコールのにおいが混じっていた。 湿度のせいか、お酒のせいか、妙に蒸し暑い。 彼はそっと肩に手を伸ばし、グッと自分の胸元に引き寄せた。 まるで世界に2人だけしかいないように。 特別…

そしてまたあっこちゃんのドラムとえっちゃんの声に恋をする

「でけたなぁ」 「よかったなぁ」 「夢みたいやなぁ」 「ほんまやなぁ」 徳島出身のロックバンド、チャットモンチー。 MCになるとほんわか、ゆんわりな二人なのに、ひとたび演奏が始まると空気が変わる。 えっちゃん(橋本絵莉子)の歌は、やわらかくて伸び…

衝撃!!!! 北海道以外の人って【変なところ】に入っちゃわないんですか???

え?!!! 検索していた手が思わず止まる。 ライティングの授業の課題の記事に、 函館に遊びに行きたくなるような、 そんな記事を書きたいなと思い、 情報を確かめていた時だった。 「北海道の人がむせていたので 「大丈夫?」と聞くと 「変なところに入っ…

ゆずの「サヨナラバス」を聞いて思い出すのは、あの日のナポレオンズと、機内でもらえなかったジュースのこと

台所でネギを切っていた時だ。 「あ…….」 テレビから懐かしいメロディが聞こえてきた。 思わず右手に包丁を持ったままテレビを覗き込む。 「懐かしいなぁ」 鼻歌をうたいながらネギを刻んでいると、自然とぶわっと涙が滲んでくる。 「あはは、あの時ジュース…

【花の命は長い】お花をこころから愛する函館のちいさなお花屋さんに教わったお花を長く愛でるコツ

「かわいいでしょ〜」 お花が大好きで大好きで仕方がないお花屋さん。 函館山の麓、路面電車が目の前を走るちいさなお店。 お花が大好きでアルバイトをしていたら、 いつの間にかお店を任せられていたという社長さん。 一歩お店の中に入ると、 お花をこころ…

なんか、なんかこどもたちが、メロンパン、メロンパンって追いかけて来るんですけど!!!!!

もう10年も前のことになる。 フィリピンで仕事をしていた時、よく日本人の大学生ボランティアの人たちが、困った顔をして助けを求めてきた。 「なんか、なんかこどもたちが、メロンパン、メロンパンって追いかけて来るんですけど!!!!!」 ん? メロンパ…

おじいちゃんとおばあちゃんとアンパンと。

「アンパンは入れたもんな」 「うん、アンパンは大丈夫」 昨晩の仕事の帰り道。 疲れたなぁーと思い、お惣菜を買いにスーパーへ。 「あ、すみません」 おじいさんとおばあさんが、 カゴを持ったまま悩んで、 パンコーナーとお惣菜コーナーを通せんぼ。 「あ…

長澤まさみのようなものに、わたしはなりたい。

「よかったよねぇ、長澤まさみ」 「いや、想像以上によかったね」 現在絶賛公開中の映画『SING /シング』 わたしは二度も劇場に足を運んだ。 しかも、同じ面子で。 なぜなら。 字幕も吹替もどっちも観たい!! はじめに吹替版を観たところ、めちゃくちゃいい…

桜の木の下で

「知恵つくもんだねぇ」 「ほんと物凄い速さで知恵つくもんだねぇ」 桜の木の下ではしゃぐ3〜4歳児を眺めながら おばあちゃんふたりが呟いている。 一体、あの子達は何をしたんだろうか。 「成長したわね」は褒め言葉だけど、 「知恵つくもんだね」は、純粋…

【女子大生と32歳の会話】健康診断でのボキャブラ的ジェネレーションギャップ

「ユニクロなんですけど、大丈夫ですか?」 健康診断の受付で、学生さんに何度もそう聞かれた。 ーーいや、メーカーとかどこでもいいけど。 そう思うのをぐっとこらえ、 「柄は入ってないですよね?」 「はい」 「じゃあ大丈夫ですよ」 というやりとりを繰り…

誰もが異色であり、同時に無色である

「自分らしい」って、なんだろう。 「普通」って、なんだろう。 文章を書いていると時々悩むことがある。 他の誰でもない自分らしい文章を書きたい。 だけど何か奇抜なことを言うのではなく、 共感を抱いてもらえるような、 「自分のことだ」と思ってもらえ…

天才が天才たらしめる軌跡を映し出したドキュメンタリー〜25年の時を経て甦るため息

ーー痛い 彼女が口を開いた瞬間、胸の奥をギュッと掴まれた。 やわらかく力強い旋律を奏でる彼女の吐息。 スーッと、記憶の奥に入り込む。 この胸の痛みは、いつの痛みなんだろうか。 ギュッと掴まれて、一瞬チクっとして、 じわっと、あったかくなる。 これ…

オシャレな人達がカフェで書き物をしているので、オシャレなフリして行ってみた

代休の月曜の午後。 普段なら、後回しにしがちな家事を済ませ、 映画を観たり本を読んだりしながら部屋で過ごす。 だけど今日はなぜだか部屋では落ち着かない、 ふと思い立って外に出る。 もしかしたら、何かヒントが見つかるかもしれない。 住みたい街ラン…

絶望が落としたもの〜collateral beauty

collateral beauty コラテラレル ビューティ 生まれて初めて耳にしたそのことばに、 涙が止まらなかった。 3時間近くが経っていただろうか。 電車の中でも涙が溢れ、スマホの画面に目を落とすことができない。 ただひたすら泣きながら上を見上げ、 「春の金…

逃げる者は、もう追わない。

朝目覚めると彼はもういなかった。 ついさっきまでそこにいた気配は微かに残っているのに。 脱け殻みたいな毛布の中に手を入れると、 少しだけまだ温かい気がする。 彼のにおいが、残っている気が。 でも、それは気のせいだ。 彼はもういない。 逃げたんだ。…

灰色の世界に必要なのは

「……ざけんな、ばぁーろー」 春だなぁ。 缶チューハイを片手におじさん達が公園に吸い込まれていく。 冬の間、このおじさん達はどこに潜んでいたんだろうか。 春一番を合図にどこからともなく現れ、 見るもの全てに文句をつけながら、ふらふらとどこかへ消え…

電車の中だって、誰かに見られたって、そんなの脱がしちゃいなよ。

ある時から疑問を抱くようになった。 「どうして隠さなきゃいけないんだろう」 人に見られるから? 恥ずかしいから? ……何がだろう。 何を隠そうとしていたんだろう。 そう思い、覆い被せていたものを脱がせてみた。 あぁ、スッキリ。 わたしはこっちのほう…

誰か正直に教えてください。わたしは変なおじさんに見えるのでしょうか。

「は?! まただ……」 いつからだろうか。 大したことはないけれど答えが見つからず悩み続けていることがある。 悩みなんて言ったら笑われるかもしれないが、 本人はけっこう真剣に悩んでいる。 普通の人なら難なくできるソレが、 わたしは自然とできないのだ…

ランナーになりたければ走る。ライターになりたければ書く。そんなシンプルなことがようやくストンと落ちた本屋での出来事。

「夢を叶えるには、夢が叶ったつもりで行動すると良い」 この一年、いろんな人の本を読んだり、話を聞いたりする中で、 よく目に耳にした言葉だ。 うーむ。 言っていることは、わかる。 でも、一体どうしたらいいのかわからない。 そんな日々が続いていた。 …

「願いを叶える」には、税抜3,000円以上のお買い物をして、LINEでお友達登録するといいらしい。

あ、これ。 もしかして。 引き寄せの法則って、やつじゃん。 願って忘れると、手に入る。 マジだ。 引き寄せの法則が話題になって、もう何年が経つだろう。 「願うだけで叶うんだって!」 「宝くじ当てたい!」 「結婚したい!」 「世界一周したい!」 …… 「…

そんな目で、みないでください。

それは突然のことでした。 「わ!」とおどけてみせると、 「何してるの?」と、 彼が真顔で言ったんです。 ドキッとしました。 彼のことはちょっと前、いやだいぶ前から知ってはいました。 でも、特に興味がなくて。 「あ、いるな」すらも思わないくらい。 …

子猫姉さんとおデブちんへ

「忘れがたいっていうのは、つまり好きってことなんでしょうね」 うん。 そうなんでしょうね。 ほんとうに。 そう思います。 わたしにもかつては、いました。 いつもぴったり寄り添うパートナー。 忘れ難き存在が。 二人。 と言えばややこしくなりますか。 …

これぞまさに神回! ボクサー村田諒太選手のインタビューを見て、わたしはヴィクトール・フランクルを読もうと決意した

「いやぁ、今後のボクシングが楽になると思います」 それまで真顔だったボクシング金メダリスト村田諒太選手が微笑んだ瞬間、涙がぶわぁっと込み上げて来た。 「こ、これは神回だ!」 もしもわたしが高校の先生ならば、授業なんてせずに毎回この回のビデオを…

なんか、あれ足りなくないですか?

わたしだけでしょうか。 みんなはそんなことないのかな。 大したことではないんですが、 ちょっと困っています。 あれ、足りなくないですか? 12月辺りからなんとなくモヤモヤしてたんですが、 1月に入るとさすがにムムムに変わってきました。 いや、足り…

2017年出勤初日早々、カウンターパンチ。恐るべし都会の洗礼

よーし、お正月楽しんだからお仕事がんばるぞー\\\٩( 'ω' )و //// なんてふざけていたら、 即効でカウンターパンチをくらいました。 いや、後頭部に踵落とし。 くらいの衝撃。 大都会・東京さんをなめきっておりました。 このままじゃいけない。 わたし…

magandang umaga

明けましておめでとうございます! 昨年末から始めたこのブログ、 今年も本日より更新していきます! よろしくお願いしますm(__)m *** 大学卒業してから二年弱、 南国 フィリピンに暮らしていたことがある。 「Magandang umaga」 マガンダン ウマガ それ…