本日はNew Year's Eve

30代OLが「書き手」になる夢を叶えるドキュメンタリー

わたしはいつだって、出会ったことのないその人に、恋い焦がれ続けるのです。

昨日はあったかかったなぁ、って思うと今日は寒かったり。
風がビュービューガタガタ吹いてきたり。
この季節。
 
嫌いじゃないです。
 
ちょっぴりいつもより眠くなるけれど。
なんだか体も重くなるけれど。
 
でもやっぱり、嫌いじゃないです。
 
いえ。
 
それどころか。
好きです。大好きなんです、この季節。
 
ガチガチに固まっていた体も、
気温がゆるりと上がると、ふわんとほぐれて。
 
街はなんだか色づいて浮き足立って。
あったかくなるって、ただそれだけで、なんだかいいですよね。
 
そんな中。
毎年この季節がやってくると、わたしはその人のことを想います。
一度も会ったことがない、その人のことを。
 
きっと、これから先、生きていても、決して会うことはないのでしょう。
 
それでも、いいのです。
これから先、どんなに片思いだとしても、わたしはその人をお慕い続けるのです。
 
いつかもし生まれ変われることができたなら。
もしも、たった一目でもその方にお会いすることができるのならば。
 
一度でいいから聞いてみたい。
 
 
「どうして、大福に苺を挟もうと思ったのですか?」
 
 
そう。
世界に衝撃を与えるほどの大革命を起こしたその人に、わたしは聞いて見たいのです。
世界ではじめて、大福に苺を挟んだ、その人に。
 
この世に「苺大福」という、素晴らしい宝物を生み出してくれた、その人に。
 
あぁ。ありがとうございます。
本当にありがとうございます。
あなたのおかげで、わたしは春が大好きです。
この季節があるからこそ、厳しい冬も耐え忍ぶことができるのです。
 
そしていつかきっと。
わたしもいつか、そんな仕事を残してみたい。
大福を切って、苺を挟む。
そんなシンプルで、日常のそばにある、素材で、
誰かをしあわせにする、そんな仕事を。
 
あぁ、一体どなたでしょうか。
こんなにもわたしをしあわせな気持ちにしてくれるその人は、一体誰なんでしょうか。
 
でも。
 
正解は誰でもいいんです。
むしろ、知らなくてもいいんです。
世の中、知らない方がいいことも、たくさんありますから。
 
ただ。そうだとしても。
 
わたしはいつだって、
出会ったことのないその人に、恋い焦がれ続けるのです。
 
あぁ、苺大福。美味しすぎるーーーー