本日はNew Year's Eve

30代OLが「書き手」になる夢を叶えるドキュメンタリー

長澤まさみのようなものに、わたしはなりたい。

「よかったよねぇ、長澤まさみ

「いや、想像以上によかったね」

 

現在絶賛公開中の映画『SING /シング』

わたしは二度も劇場に足を運んだ。

しかも、同じ面子で。

 

なぜなら。

 

字幕も吹替もどっちも観たい!!

 

はじめに吹替版を観たところ、めちゃくちゃいい。

とにかく面白い。

心が震え、劇場内でシャウトしたくなる。

トーリーは抜群に面白い。

何よりも、歌がいい。

最高にいい。

 

だとしたら、

もう一度お金を払って本家の歌も聴いてみたい!

どっちがいいかジャッジしたい!!

 

そう思って字幕版も観に行ったところ、

もうお手上げ状態。

 

なぜなら。

とにかくいい。

字幕版も吹替版もどちらも違って、どちらもいい。

 

「本家のコアラもいいけど、ウッチャンもよかったよね」

「さすがの本家もあのMISIAには勝てないとおもったけど、いや〜甲乙つけがたいね」

「ネズミもどっちもよかったね。マイウェイ歌いたくなっちゃう」

「あのちっちゃいグループは字幕版で謎が解けたね」

「あのおばあさんの秘密は吹替だとわかるね」

 

もう、どっちもいい。

とにかくいい。

 

みんな興奮しすぎて、鑑賞後に立ち寄った居酒屋では料理が一品出てくるたびに

「お〜」

「美味しそ〜」

「食べたーい」

と、大きな声で叫ぶ叫ぶ。

店員さんが

「ありがとうございます! 

当店の一押しでございます」と

笑顔で答えてくれるくらい、みんな上機嫌。

 

まさにシング・ハイ。

お酒要らずです。

 

そしてそんなご機嫌さんなメンバーが、

映画を振り返りながら、ふと、黙る。

 

「だけどさ」

「うん」

「だよね」

「やっぱり」

 

長澤まさみ、よかったよね〜』

 

パンクスターを夢見るヤマアラシの女の子を演じた長澤まさみ

よかった。

うん、ほんとよかった。

 

あのちょっと眠そうで甘いハスキーな声。

だけど爽やかで明るさもある。

純粋なのにちょっとアンニュイなかんじもあって。

 

「いいよね〜」

「うん、なんかいいよね」

 

女優には色々な代名詞がつく。

「憧れの顔」「彼女にしたい人No.1」

「小悪魔モテ美女」などなど。

 

だけど長澤まさみを形容するのは難しい。

たしかにカワイイけど、キレイだけど、それだけじゃない。

セクシーや色っぽさだけでもない。

太陽みたいに明るいこともあれば、月のように影が見えることもある。

 

一言で形容できないから、

「なんかいいよね」が、しっくりくる。

 

笑い方も、モノマネが注目されてからも

わざと変えたりせずにそのまんま。

飾らないのにかっこよくて、

自然体なのに美しくて、

清潔感があるのに、色っぽくて。

 

「よかったよね、長澤まさみ

「うん、なんかいいよね」

 

観た人の記憶にじんわりと残る。

「あぁ、今回もよかった」

「このテイストもいいんだ」

そのじんわりがどんどん広がり、熱が高まっていく。

「あれも観てみたいなぁ」

「これもやってほしいなぁ」と

主役以外にも名作からどんどん声がかかる。

 

いいなぁ、長澤まさみ

女性としても、書き手としても、

そんな風にじんわりじわじわと、

誰かの記憶に残れたらいいな。

 

今度はこれを書いてほしい。

こっちにも来てほしい。

オーダーをかけたくなる存在になれたらいいな。

 

そして「なんかいいよね」と

みんなにじんわり記憶を残す。

キャスティングを考えたときに

「あの人ほしいよね」と頭に浮かべてもらえる。

 

倉本聰に呼ばれれば涙を流し、

ウッチャンに呼ばれればコメディの期待にも答え、

番宣のバラエティでは無邪気にはしゃぐ。

 

ジブリでは清純で爽やかなヒロインを貫き、

君の名は。』では艶っぽい先輩に化け、

『SING /シング』ではヤマアラシの女の子。

芯が強くて、いじらしくって、かわいくって、愛おしい。

 

同年代の女優と比べられても自分のスタイルを貫き、

スキャンダルで叩かれてもものともせず、

ただ世間の期待に応え、その上をいく。

 期待され続け、それに応え続ける。

そんな人がプロと呼ばれ、本物として認められる。

 

そういうものに、わたしもなりたい。

そんな、長澤まさみのようなものに、わたしはなりたい。

 

あぁ。

映画『SING /シング』

もっかい吹替版も観たいなぁ。