そんな目で、みないでください。
それは突然のことでした。
「わ!」とおどけてみせると、
「何してるの?」と、
彼が真顔で言ったんです。
ドキッとしました。
彼のことはちょっと前、いやだいぶ前から知ってはいました。
でも、特に興味がなくて。
「あ、いるな」すらも思わないくらい。
思い出してみれば「いたな」とは思うけど、
ただ、それくらいのことでした。
なんででしょう。
何が、変わってしまったんでしょうか。
あんなに一瞬で。
心変わりではありません。
もう一人の彼への想いは、何も変わらないのです。
では、私の心臓が二つになってしまったのでしょうか。
突然二つに割れて、同時に動き始める。
そんなこと、起こってしまっていいのでしょうか。
本来、私の心臓は一つであるべきなのに。
でも、気付けば彼のことを探してしまいます。
ただ、彼のことを。
何を考えているかわからない、まっすぐな視線。
嬉しいのか、悲しいのか。
でも、
その動かない表情の下で、
生きている彼は、あたたかいのです。
触れてしまえば、泣けてしまうくらい、
あたたかいのです。
知ってるんです。
彼は、ものすごく熱い人なんです。
表に出さないけど、
ひとり肩を震わせて泣くんです。
そんな姿をみてしまったら、
目が離せないじゃないですか。
普段はマジメな顔して、
マジメな顔のままふざけたことばかり言います。
もう、それが可笑しくて。
みてるだけで、笑っちゃって。
それなのに、突然ハハハって、
目尻を下げて笑うんです。
もう、
もう、
どうしたらいいんだろう。
そんな風にされたら、
もう、彼のことしかみれないじゃないですか。
もう一人の彼に会いに行かなきゃいけないのに。
このまま動けないじゃないですか。
何その低い声。
何その頭いい発言。
何そのキレイな指先。
何、その、全部。
参った。
あ、すみません。
取り乱しました。
高良健吾がみたいから、
録画してる『べっぴんさん』を観たいのに、
『カルテット』の高橋一生が格好良すぎて、
どうしたらいいか、わからない。
そんな、長いひとりごとです。
高橋一生は
前からなんとなく観てた気はするんだけど、
なんとなーくしか覚えていなくて。
『民王』の貝原あたりから気になり始めて。
そこにきての『カルテット』でしょ。
そりゃぁ、ブームが起きますわ。
今回は、
画面を通じて『人間ってとても愛すべき存在なんだ』と伝えてくれるらしいですよ。
そりゃぁ、観る前からたまりませんね。
それにしても『カルテット』面白いな。
役者陣も、音楽も良い。
みぞみぞしてきました。