本日はNew Year's Eve

30代OLが「書き手」になる夢を叶えるドキュメンタリー

2017年出勤初日早々、カウンターパンチ。恐るべし都会の洗礼

よーし、お正月楽しんだからお仕事がんばるぞー\\\٩( 'ω' )و ////

 

なんてふざけていたら、

即効でカウンターパンチをくらいました。

いや、後頭部に踵落とし。

くらいの衝撃。

 

大都会・東京さんをなめきっておりました。

このままじゃいけない。

わたし、決めました!

今の暮らしを楽しむために、

嫌なことから全力で逃げるぞーーー!!!!

 

約10日ぶりのおなじみの満員電車。

早速の大混雑で20〜25分の遅れ。

久しぶりのとか関係なく押し合いへしあい。

肩を温める暇も無いまま豪速球。

くらいの勢い。

 

ですよね。

それでも地球は回っているように、

仕事が始まれば都会の電車はギュウギュウです。

 

あ、目の前の席が空いた!

ラッキー! やっぱり新年はついてるね!

 

と思った瞬間、目の前に突然のお姉さん!

右手で網棚の手すりをキャッチし、

そこを軸に回転しながら空いた席へ!!

 

わたしポカーン

 

お姉さん LINEと日経を交互に見る

 

すごいな。

昨日までお雑煮とか食べてたほっこり感、

どこいったん?!

 

なんて思ってたら突然の非常停止ボタン!

緊急停止っ!!!!!

 

キキーーーーーっっっつ!!!!

 

 慣性力に抵抗しようと、

つり革握り締め、その場でターンっ!

 

 ふー、あぶなかった。

新年早々なんだ!

穏やかであれ!

お願いじゃ!

 

 

なんとか体制を整えようとつり革にしがみつく。

 

すると、つり革や手すりを持てなかった人たちが、後ろでドミノ倒しに。

 

 

あ、あぶない!

 

 

人の波に押されながら

ゆっくりとおばあさんが、倒れて行った。

 

 え?!

 

 

ドキドキ

 

 

はぁ。頭打たなくてよかったー。

 

 

「大丈夫ですか?」

「つかまってください」

「よいしょ」

「せーの」

 

すぐ近くにいた人たちが協力しておばあさんを支え、起き上がることができた。

 

ズキン

 

「ごめんなさいね。ありがとうございました」

「びっくりしましたね」

「あぶないですね、あんな急に」

 

ズキン

 

おばあさんと、協力していた人たちが笑顔で会話する様子を聞きながら、

心臓がバクバク鳴っていた。

 

 

なんで? 

 

なんで。

 

なんで誰も席を譲らないんだろう。

 

目の前でおばあさんが倒れたのに。

4〜5人が協力してようやく立ち上がれたのに。

 

なんで。

 

さっき華麗なターンで目の前の席に座ったお姉さんは、相変わらずLINEと日経を交互に睨みつけている。

 

その隣のお姉さんは、微動だにせず、どこかを見つめてる。

 

眉間にしわを寄せてる人。

スマホを睨んでる人。

目を瞑っている人。

 

そこにいる誰も、席を立とうとしなかった。

 

でも。

 

「席、空けてもらえませんか?」

 

とは、言えなかった。

 

おばあさんは今は立ってるけど、どこかぶつけたかもしれない。

立ってるのが辛いかもしれない。

 

そう思うのに、言えなかった。

 

わたしが言うのは、何か違うと思ってしまったら、声を出せなかった。

 

「だ、誰か耳あて落としませんでしたか?」

と、灰色の塊を拾うだけで精一杯。

 

そんな自分が、ちょっと嫌になった。

 別に「なんだ、あいつ」と思われたっていいじゃないか。

そう思うけど、言えなかった。

 

座っている人達も、せめて今日だけは座らせてほしいと思っていたかもしれない。

体調が良くないから、座れるように早めに家を出たのかもしれない。

そう思うと、わたしが何かを言うのは違うと思ってしまった。

 

「席、空けてもらえませんか?」と言う自分も、

言えない自分も、どちらも嫌だ。

どっちにも、なりたくなかった。

 

あぁ。

 

と、思った。

 

 

きっと、その場所を好きになれるかどうかは、

その場所にいる自分が好きかどうかに大きく左右されるんじゃないだろうか。

 

東京に暮らしていて、

満員電車に乗っていると、

イライラしたり、困ってる人がいても見て見ぬ振りをしてしまったり。

知りたくない見つけたくない嫌な自分が顔を出す。

 

そうすると自然に、そこにいたくない、そんな自分は見たくないって気持ちが働く。

 

ここから抜け出せば、

環境さえ変われば、

わたしは変われると、勝手な期待を抱く。

 

地元で暮らしていてもそうだ。

刺激がなくなってくると、やる気も無くなり惰性ですることが増えてくる。

丁寧さや真剣さも失ってくる。

そんな自分は嫌だ。見たくない。

 

ここを出ようか。出たい。

もっと刺激のある場所に。

 

そんな風に思うようになる。

 

結局、そこにいる自分が好きじゃなくなると、

その場所も好きではなくなってしまうのだ。

 

でも、重要なのは場所じゃない。

そこにいる自分を好きになれるかどうかだ。

好きでいられる自分を、保ち続けられるかが、大事だったんだ。

 

だったら。

 

 

出来るだけ、嫌なことから逃げてみようかと思う。

嫌いなこと、見たくないものは、

出来るだけ、避けてみよう。

 

満員電車だって、

早い時間に家を出たり、

各駅停車の電車に乗れば、

少しは緩和される。

 

わざわざ、嫌いな見たくない自分に会いに行く必要はない。

 

それに、毎日やることはいっぱいあるし、

挑戦すべきことも努力すべきこともたくさんある。

 

一人一人が使える時間とエネルギーは無限じゃない。

 

だったら、嫌なことは思い切って全部避けてみよう。

 

どのみち好きなことをしていたって、

苦しいこと、大変なことはあるんだから。

それならそっちに一生懸命になればいい。

 

好きになれる自分でがんばっていた方が、効率良く前に進めるはずだ。

 

満員電車の中で、嫌な場所で、

どうしても好きになれない場所で、

必要も無いのに修行することなんて、ない。

 

1分でも長く気持ちよく眠るために、満員電車に乗るか。

1日を気持ちよくスタートさせるために、早く起きて家を出るか。

 

それだけのことだ。

 

 

さぁ、お願いだ。

数時間後のわたしよ。

目を覚ました瞬間、今書いたことを思い出してくれ。

「ちょっとくらい混んでてもいいよ〜ぐーーー」

と、二度寝しないでおくれ。

 

自分のことを 好きなままでいさせてくれーい

 

 

※ところどころお正月気分の抜けないお笑いネタが登場致しますことを、お詫び申し上げます。