本日はNew Year's Eve

30代OLが「書き手」になる夢を叶えるドキュメンタリー

満員電車での格闘。もしもわたしがあの人だったら、あんなことにはならなかったのかもしれない。

やっべーーーーー

 

さっきの駅で降りたと思ったお姉さんが、

視界に入った。

 

な、泣いてる。

ど、どうしよう。

あの人泣かしたの、わたしなのかな……

 

 

それは、平日の朝の満員電車で起こった出来事。

荷物挟まりとかなんとかで電車は次々遅れ、いつもよりぎゅうぎゅう詰め。

だから正直、わたしの勘違いもあるかもしれない。

もしかしたらわたしが過敏だったのかもしれないし、彼女が敏感すぎたのかもしれない。

きっかけは、ほんの些細なことだったんだと思う。

あれが、漫画や夢の中の話ならよかったのに。

 

駅のホームは、既に電車を待つ人で溢れていた。

ーーこれ、乗り切れるかな。

できるだけ前の人と距離を空けないように、小さくなって並んでいた。

 

「白線の後ろまでお下がりください!!」

 

到着した電車にどっと人が乗り込む。

押し寄せる波に押されて車内になだれ込み、

立ち止まりたくても、気づけば車内の奥まで押し込まれていた。

 

ーーひゃー、これで30分も我慢してるの辛いなぁ……

 

女性専用車両とはいえ、この日の車内は押し込まれた人達の熱気でムンムンとしていた。

どこか殺気立つものを感じるくらいに。

 

ーー痛てて……

 

電車が揺れるたびに押される。

バッグが迷惑にならないように抱え込み、ジッと耐えていた。

 

ーーん??

 

ある時から、背中に違和感を感じていた。

 

なんだろなぁ、これ。

 

ぎゅうぎゅうというか、ぐりぐり。

 

ガタンガターン

 

ぐりぐり

 

ガタンガターン

 

ぐりぐり

 

ーーねぇ。お姉さん。

あなた、肘でわたしを押し離そうとしてません?

 

隣のお姉さんが、眉間にシワを寄せながらひたすらわたしを、突き放そうと肘で押してくる。

痛いから離れようと思うけど、通勤ラッシュの電車の中にそんなスペースはない。

 

ガタンガターン

 

ぐりぐり

 

ガタンガターン

 

ぐりぐり

 

ちょっと、いい加減やめてほしいんですけど……

 

隣のお姉さんを避けようとすると、別のお姉さんをわたしが押してしまう

 

どうしたらいいんだーーー

 

ぐりぐり

 

やめろーー

 

ぐりぐり

 

いい加減にしてよ!と思って、隣のお姉さんの方を向いた瞬間。

 

「あんたが悪いのよ。私、1%も悪くないですから」

という顔のお姉さん。

 

般若のお面みたいに皺の寄ったお姉さんと目が合った。

 

瞬間。

 

「ふふっ」

 

ーーあ、やばっ

 

キッ!

ぐぉーーーーー

ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりーーー

 

お姉さんの怒りマックス!!!!

 

ーーあぁ、やってしまった。やってしまった。

お姉さんの顔を見て、つい笑ってしまった。

だって、そんな人、実在すると思わなかったから。

満員でぎゅうぎゅうなのに、ぐりぐり押してくるなんて、

コントでしか見たことなかったから。

脳が、脳が、

面白いと認識してしまったんだよーーー

 

その時、駅で数人がおり、

一瞬だけ空間ができた。

お姉さんの殺気を感じたわたしは瞬時に隙間に滑り込み、お姉さんと背中合わせになるように、体制を変えた。

 

ーーふぅ、セーーフっ!!

 

ピシッ

 

ん?

 

ピシッ?

 

え??

 

ピシッ パシッ

 

なんだ? また痛いんだけ……ピシッ

 

ひゃー!

 

背中合わせのお姉さんが、

ポニーテールを振り乱し、

わたしの頭めがけて、当ててくる!!

 

「……くくくっ」

 

あー、もうだめだーー

可笑しいよー。

ポニーテールで攻撃って。

まじで、コントじゃないか!!

あー、笑っちゃダメだと思えば思うほど、可笑しくなってくるよー

 

ピシピシピシッ

 

次の駅で停車した瞬間、

またわたしは隙間に滑り込んでお姉さんから離れた。

 

流石にこれ以上笑ったら、マジでキレられる。

でも、笑ってないと、わたしの心ももたない。

離れよう。それが一番だ。

 

それからは、相変わらず混んではいたものの、

ぐりぐりもピシピシも感じなかった。

ただいつものように、ぎゅうぎゅうだった。

 

ーーはぁ。朝から疲れたな。

 

気付けば、いつもと変わらない朝になっていた。

やがて大きな駅に止まり、人がドドドドッと降りていく。

なんとなくさっきのお姉さんが動く姿が見えた気がした。

 

ーーよかった。降りた。

あ、そういやメール返さなきゃ。

えーと、来週の件ですが……

 

すんっ

 

ーー11時頃でいかがでしょうか……

 

すすんっ

 

ーーご検討お願い致します……

 

すんっすんっ

 

ん??

 

誰か、泣いてない??

 

すんっ

 

 

 

 

 

 

はっ!

 

 

 

すんっ すんっ

 

 

 

やっべーーーーー

 

 

 

さっきの駅で降りたと思ったお姉さんが、
視界に入った。

どうやら大きな駅で人が降りた時、移動して空いてる席に座ったようだ。

浅く腰掛け、少しだけ俯き、

肩を震わせている。

 

な、泣いてる。

 

それは、いかにも悔し泣きだった。

試合に負けた少年達が目を真っ赤にして肩を震わせる様子と一緒だった。

 

ど、どうしよう。

あの人泣かしたの、わたしなのかな。

 

絶対、そうだよな。

馬鹿にされたって、思ったんだよね。

 

ごめんなさい。

 

彼女の視界に入らないよう、わたしは静かに離れた。

 

すんっすんっと、

しばらく鼻をすする音が響いていた。

 

あぁ、どうしよう。

わたしは、なんてことをしてしまったんだ。

 

きっとお姉さんは、仕事でも疲れてて、

理不尽なことを言われて心もすれすれで、

しかもプライベートもうまくいかなくて、

気持ちに余裕がなかったのかもしれない。

そんな日にぎゅうぎゅう詰にされて、

とにかく肌に触れるもの全てを許せないほど、イライラしてたのかもしれない。

 

もしもわたしが、ガッキーみたいな女子力高い素敵女子だったら、あんなことにならなかったのかな。

 

「疲れてるんですね。

ハグしませんか? きっと落ち着きますよ」とか言って、お姉さんを癒せたのかな。

 

いや、でも気持ちに余裕がなくてヒリヒリしているときは、逆に優しくされると辛くなることもある。

優しい人と自分を比べて、さらに落ち込んでしまう。

 

だとしたら、だとしたら。

 

あぁ、お姉さん。

ごめんなさい。

もしもわたしが、

もしもわたしが、

ザキヤマだったら、こんなことならなかったのに!!!!

 

アンタッチャブル山崎だったら、

誰も傷つけず、この状況を笑いに変えられたのに!!!

 

ぐりぐりされたら、

「ちょっと〜やめてよ〜

ドリルやめてよ〜

あ! ちょっと!

アゴが割れちゃったじゃない! 

ひゃ〜」

って、お姉さんが笑ってやめてくれるまで、ふざけ倒せたのに。

 

レギュラー西川くんの真似をして、

片手を上げて気絶したふりをしていたら、

イライラすることさえバカらしくなっていたかもしれない。

 

思いやりに欠ける不謹慎なわたしは、

ザキヤマを目指すべきなんだ。

中途半端にふざけないで、

徹底的にふざけ倒すべきだったんだ。

 

お姉さんにも、カンニング竹山役をお願いすればよかったんだ。

「なんなんだよ! 笑ってんじゃないよ!」って、怒りを吐き出してもらえば、スッキリしたかもしれない。

 

あー、でもそんなこと言っても無理だよなー。

ザキヤマには、なれないよなー。

やってみたところで、中途半端でわけわかんなくて、ブチ切れられるのがオチだ。

 

現状、わたしには女子力もザキヤマ力も足りない。

満員電車で穏やかに過ごすための良い策も、今はまだ思いつかない。

だからせめて、誰も傷つかないように、大人しくジッとして、本を読んでいよう。

 

満員電車から離れられる年末年始。

心身ともにリフレッシュするぞー

冬休みがー、くーるー!!!!

 

 

 

 

 

十二年に一度の恐怖

怖いなぁ、怖いなぁ

 

やだなぁ、やだなぁ

 

もうすぐ恐ろしい年がやってくる。

 

せっかく本厄が終わるっていうのに、

もっともっと恐ろしい一年が。

 

あぁ、早く再来年にならないかなぁ。

厄祓いみたいに、祓えないのかなぁ。

 

十二年に一度の恐怖。

 

それは、

 

 

酉年。

 

 

 

ちーん_| ̄|○

 

 

世の中の命あるもの全ての中で、

一番苦手なのが、鳥類です。

 

熊か蛇か鶏。

どれか一つに触らなきゃ死ぬと言われたら、

わたしは迷わず首に蛇を巻き、

熊に抱きつきます。

 

それくらい、鶏が苦手です。

この、鶏と打つだけで、

「次これでしょ?」と予測して出てくる

鶏の絵文字でさえ、消去してしまいたいほどに。

 

恐らくと言いながら、

ほぼ確信に近いのですが、

わたしの前世はミミズだったんだと思います。

 

土の中をはって、くねって進んで、

ようやく地上に顔を出した瞬間、

鶏のクチバシが突き刺さり、

ブシャーーー

 

ちーん_| ̄|○

 

上から襲われつつかれ突き刺さる恐怖。

 

あぁ、怖いなぁ。怖いなぁ。

嫌だなぁ。

 

でも、先日ちょっと考えが変わる出来事がありました。

それは、鳩がヒョコヒョコ歩くのを見て、友人が言ったこと。

 

鳥ってさ、ギプスつけると生きていけないらしいよ。

あの引いて出す動きを止めると、前に進めないんだって。

 

 

 

え、そうなの?

わたしが恐ろしくて仕方がないあの動きを止めてしまったら、生きていけないの??

 

 

だったら、いいよ。

諦めるよ。

あの動きを封じることは、諦めるよ。

 

君らは君らで、どこかで元気に生きてておくれ。

 

ただ、お互い離れたところで。

決して、出会わないところで。

 

わたしが嫌だからって、

消えろとかもう言わないから、

お互い姿を見せず、それぞれの場所で、

元気に自分らしく生きて行こう。

 

そう思っていた。

 

なのに。

 

来年は酉年やないかーい

年賀状もお守りも、あっちこっちで鳥祭りやないかーい

 

はっはっはっはっ

 

 

怖いなぁ、怖いなぁ。

十二年に一度やってくる恐ろしい年。

 

消えろなんて言わない。

わたしが隠れてもいいから、

どうかお互い出会わずひっそりと生きて行こう。

 

お願いしますm(__)m

 

 

 

「ねぇねぇ、鶏嫌いなら、鶏肉食べれないの?」

 

 

鶏が嫌いと言うと、99%聞かれる質問。

 

 

 

「それとこれとは、別の話だよ」

 

 

 

きっと向こうは向こうで、

わたしのことをおぞましい女と、

思っているのかもしれない。

「書くこと」を学び始めたわたしが、教科書にしている1冊

「愛は重い。軽くてたまるか」

 

この一文は、

わたしの2016年の流行語大賞のひとつ。

 

衝撃的だった。

 

だって、

「重い女は嫌われる」んじゃなかったの?!

重くならないように、重くならないように、と

おまじないのように自分に言い聞かせていたのに。

 

まさか、最強の愛されモテ女が、

まったく逆のことを言うなんて!!!

 

どっひゃーーーー

 

「愛は重い。軽くてたまるか」

そう言い放ったのは、

大女優 大竹しのぶ

 

あの明石家さんまさんに結婚を決意させた、たったひとりの女性。

公私ともに、老若男女問わず、

たくさんの人に愛される、大竹しのぶさん。

 

彼女の初のエッセイ集『まあいいか』の中に

「愛は重い。軽くてたまるか」

というタイトルの記事がある。

その言葉は、映画監督 新藤兼人さんとのエピソードにだけ登場するが、

実際すべてのエピソードに、彼女のずっしりと重い愛が詰め込まれている。

 

ページを捲るたびに新しい発見があり、

読むたびに、大竹しのぶという人を好きになっていく。

 

そうして繰り返し読んでいたら、

あることに気が付いた。

 

あ、この本、

書くこと、ライティングの教科書になるかも!

 

女優であり、ひとりの人間大竹しのぶ

生き様が綴られているこの本には、

「書くこと」のヒントがぎっしり詰まっている。

 

大きく分けると、

書く楽しさ、書くときの注意、日常をコンテンツに変えるヒントだ。

 

書く楽しさについては、

まえがきとあとがきで触れられている。

女優がなぜエッセイを書くのか。

書いてみてどうだったのか。

ほんの短い言葉だけど、

うんうん、そうだよなーと共感するし、

これを忘れちゃいけないよなーと思うことが、

素直に、シンプルに綴られている。

書くって、難しいけど、やっぱり楽しいよね!と思い出させてくれる。

 

書くときの注意点では、ドキっとすることが書いていた。

それは、対談の中でリリーフランキーさんが言った言葉だ。

「女性が自分に起きたことを文書にするのって、暴露調になったり、えげつなくなったりするんだけど、しのぶさんはまったくそういうのがないですね」

ハッ! とした。

有名人でも専門家でもない、

特徴のないOLが日常について書いていても、

正直つまらない。

よっぽど工夫しなければ読んでもらえないが、

そう簡単に面白いことは、浮かばない。

そうなるとついつい、

「ここだけの話さ……」

「信じられないことがあってさ……」と、

何か秘密を書いたり、ドロドロしたことを書きたくなってしまう。

だけど、エッセイの場合それではいけない。

純粋で素直な

「ねぇねぇ、聞いて聞いて!」が根底にあるからこそ、読んでもらえる、伝わる文が書けるようになる。

目先の好奇心をつついちゃいけないんだ!

「暴露しない、えげつなくならない」

それが、この本から学んだ、書くときに注意する大事なこと。

 

書いていて悩むのが、記事のネタや素材。

身近なことを面白く書けたらな……

そんな日常をコンテンツに変えるヒントも、この本から見つけることができる。

もちろん女優の日常は、ファンにとってはそのままでもコンテンツになり得るけど、

わたしにもヒントになることあった。

それは、起こった出来事、湧いてくる感情と、素直に真剣に向き合うこと。

彼女のエッセイでは、

何気ないことが、有難いことだと書かれている。

よく聞くことではあるけれど、

そう思えることは、わたしにとっては難しい。

そこで本を読んでいくと、あることが見えてきた。

推測だけど、

彼女自身が、

何気ないことをどうでもいいことと流さずに、

滅多に無い有難いこととして受け止められるまで、真剣に考えたんじゃないだろうか。

 

軽い愛ではなく、ずっしり重たい愛をもって人や出来事と向き合うからこそ、感謝の気持ちが生まれてくる。

そうしていくうちに、身近な人も出来事も全ての有難さに気付き、

「ねぇねぇ、聞いて聞いて!」と、誰かに伝えたいことになるのかもしれない。

 

きっと、そうだ。

日常をコンテンツに変えられるかどうかは、

自分が日常とどう向き合っているかに、大きく関わってくるんじゃないだろうか。

日常に面白いことがないんじゃなく、

わたしの場合は、面白いことに気付けていないだけなんだ。

日常をコンテンツに変えるには、

日々を真剣に生きなければならない。

 

生きてきたことを書くんだから、

生きていることを、書けることに変えていかなきゃいけない。

 

書いていくには、覚悟がいるんだ。

 

大竹しのぶさんのエッセイ『まあいいか』

この本は、書くことの楽しみと、注意することと、日常をコンテンツに変えるヒントを教えてくれた。

 

これからは、

書くことに対しても、日常の出来事も、会う人もみーんなみんな、重たい愛をもって接していく!

不器用なわたしは、きっと上手くできない。

だから、広く浅くじゃなく、一つずつを真剣にやっていくんだ。

愛も夢も覚悟も重いんだ!

軽くてたまるか!!

 

そう思いながらも、「まあいいか」の軽やかさとやわらかさも忘れずに。

 

 悩むこと、迷うことがあったら、この本を開けばいい。

「書くこと」「生きること」の教科書として、

これからも大事にしていこう!

 

 まあいいか

 

まあいいか

 

 

 

 

クリスマスイブの夜に「若者の恋愛離れ」について考えてみる

「なんか今日は人が多いなぁ」

道を歩いていても、駅のホームでも、何度も人にぶつかりそうになる。

それにやたら大きな荷物を持っている人も多い。

 

なんだ? 冬のセールかな? と思ってはたと気づく。

 

「あ! 今日はクリスマスイブか!」

 

すっかり忘れていた。

そっか、そうか、そうだった。

だからこども達は嬉しそうだし、

大人達はプレゼントっぽい箱を抱えているし、

若いカップルは嬉しそうにはしゃいでるんだ! 

 

そういや最近は、若者の恋愛離れが話題になっている。

「傷つきたくない」「コスパが悪い」と言って、

恋愛しない人が増えているという。

 

クリスマスイブまでになんとか彼氏彼女を! って人も減ってるのかなー。

 

10代、20代の頃に、そんな理性が働くなんて、すごすぎやしないかい。

 

わたしが10代の頃は、

ダメだダメだと頭では思っていても、好きになる気持ちを抑えることなんて、できなかった。

「だめぇえ、だめぇえ、好きになっちゃう!」と

シソンヌのコントみたいに、勝手にひとりお祭り状態。

結局、失敗するのに、毎回何も学ばず、同じことの繰り返し。

 

それでも毎回思うのは、

「失恋するよりも、誰も好きな人がいない方が、しんどいな。つまんないな」

ということだった。

片思いの時期は苦しくても、

フラレて死ぬほど辛い思いをして、

「もう誰も好きにならない!」なんて叫んでみても、

それはそれで、過ぎ去れば良い思い出になる。

例え何も残らなくても、ただそんなことがあったってだけで充分だった。

 

うーん、昔の自分に言ってみたいな。

「あんたのその恋、コスパ悪いからやめたほうがいいかもよ」って。

 

きっと速攻でサンドイッチマンばりにこう返してくると思う。

「何言ってるか意味わかんないですけど」

 

だよなー。

あほあほ全開お祭り状態の10代の自分はそう言うだろう。

 

そんなことしても無駄だ。

そんな人を好きになったらダメだ。

そうわかってはいても、どうしようもできない。

それが、青春時代の醍醐味でもある。

 

ひゃー、でも独身30代が「恋はいいものだよ」と語ったところで、響かないよなぁ。

 

そもそも、「青春時代の醍醐味」とか言ってる時点で、

(……おばさん)と思われちゃうんだろうな。

 

今朝の阿川佐和子のトーク番組『サワコの朝』でも、

脚本家の中園ミホさんが、そんなことを話題にしていた。

 

恋愛離れとともに、恋愛モノ離れも進んでいるという。

恋愛ドラマ、恋愛映画、恋愛小説がヒットしないそうだ。

 

うへーーーー

そんなこと、あるのかい! 

 

いやいや、こないだ見たドラマだって映画だって読んだ本だって

全部恋愛モノだったぞ!

 

ちゃんと流行ってるし、恋愛モノじゃないものなんてないぞ! 

 

あ、でもそれは、わたしが恋愛モノを好き好んで選んでるだけか。

 

たしかに、小説ではミステリー、

映画ではSFやアクションが人気だって聞いたことがあるな。

 

そんな、困るな。

恋愛モノも人気じゃないと。

だって、売れなければ、そもそも作られなくなっちゃう。

作られなくなるってことは、質の高いモノが生まれる機会も減ってしまう。

ということは、

いつでも好きな時に、超絶面白い恋愛モノを見れなくなっちゃうじゃないか! 

 

ひゃー、それは、それは、困る。

 

どんなにおばさんになったって、

恋愛モノにドキドキワクワクするプログラムが、

昭和の時代に生まれたわたしには組み込まれている。

それを奪われてしまったら、どんどん老化の速度が早まってしまう! 

 

若者よ、お願いだ。

どうかたくさん恋をしておくれ。

そして、恋愛モノに共感し、どんどんヒットを生み出しておくれ。

 

働き盛りの30~40代がまだまだ頑張って生き抜くために、

どうかそのエネルギーになる恋愛モノを、消さないでおくれー

 

まぁ、そんなことを、クリスマスイブの夜に書いている時点で、なんの説得力もないんだろうなー

 

30代、独身、イブの夜にひとりブログを更新。

 

ん?

 

ハッ! 

いつの間にか、『明石家サンタ』にドンピシャな人になっているじゃないか! 

そうかそうか。

昔は「そんな夜遅くに見ないよ」とか

「クリスマスイブに不幸話なんて見ないよ」とか思っていたのになぁ。

長く続く番組は、やっぱり求めている人が、いるもんなんだなぁ。

 

うーむ。

クリスマスイブの夜に、ひとり若者の恋愛離れについて考えている場合じゃないぞ。

うっかり明石家サンタに電話してしまわないように、

「若者は」とか「おばさんは」とか言ってないで、

自分の人生にも軌道修正をかけなければ。

 

若者が「恋愛したい!」と思えるような文章を書くためにも、

まずはエピソードを生み出さなきゃなぁ。

年が明ける前に、忘れる前に、ブログのタイトルのことを。

「クリスマスになるとさ、

毎年必ずラブアクチュアリーを見るんだよね」

 

きっかけはそんな友人の一言だった。

その時期には毎年◯◯を見る。

わたしもそんな映画がほしいなーと思っていた。

 

ただ、そう簡単には見つからない。

そもそも、わたしはなんでもすぐに忘れてしまう。

「好きな本は?」「好きな映画は?」「好きな芸能人は?」

咄嗟に聞かれると、答えることができない。

 

あれ? なんだったかな。

なんかすごい好きなやつあったんだよな。

えとー、あー、思い出せない!

 

好きだ! と自覚してる時はいいのだけど、

時間が経つと、すぐに忘れてしまう。

 

「ほんとは好きじゃないんじゃない?」

そう言われると、

そうじゃない、そうじゃないんだよなー、と思いながらも反論できない。

だって、思い出せないんだから、仕方がない。

 

そんなわたしにも、

数年前から年末が近付くと必ず見る映画ができた。

その名も、映画『ニューイヤーズ・イブ』

大晦日のニューヨークを舞台に8組がそれぞれのドラマを描く。

 

老若男女、

立場の違うそれぞれの

大晦日だからこそ生まれてくる心の揺れを

繊細に大胆に描いている。

 

だからこそ、見ていると、

その時の自分の立場によって、

共感するキャラクターが変わり、

何度見ても飽きず、また見たくなってしまう。

 

家族のことを思い出し、胸をギュッと掴まれることもある。

好きだった人を思い出し、切なくなることもある。

諦めたはずのやりたかったことを思い出し、また新たに始める勇気をもらう。

 

明日から、いや、今日、今できることをやってみよう。

そんな気持ちになる。

 

何度見ても心を動かされるのは、

ミシェルファイファー演じる長年会社に身を捧げてきた地味な女性が、

ひとつずつ願いを叶えていくシーン。

 

Use your imagination……

想像力を使いなさい。

 

願いを叶えるために足りないのは、

時間でもお金でもなく、想像力。

自分には無理だなんて思わず、

どうしたらできるのかを考える。

 

そうすれば、見える世界が変わっていく。

 

締切があることも重要だ。

新年が来る前の大晦日。

今夜中に願いを叶える。

 

そう決めるからこそ、秘めたエネルギーが湧いて来る。

 

もしそんな思いを毎日持つことが出来たら、少しずつ人生は変わっていくんじゃないだろうか。

そう思うようになった。

 

命は有限だとわかってはいても、

意思の弱い健康なわたしには、

「いつ何が起こるかわからないから、今を大切にしよう」は、

3日くらいしか効かない。

 

わかってはいるはずなのに、忘れてしまう。

 

だけど、

「今日は大晦日。明日から新年が始まる」

そう思うようにしてみたら、少しずつ挑戦する癖がついてきた。

 

終わりよければすべてよし。

そう思えるような1日を過ごしたい。

例え失敗したり間違えたとしても、夜にはは納得して気持ちよく眠り、明日を迎えたい。

そう思えるようになったら、「今日中にやろう。今すぐやろう」が増えてきた。

 

『本日はNew Year's Eve』

そう思って毎日を過ごそうと決心し、ブログのタイトルを決めた。

 

まぁいいや、明日にしよう。

そう思って、今日しか掴めないチャンスを逃さないために。

 

最近「好きな映画は?」と聞かれると

『ニューイヤーズ・イブ』と答えている。

「今日は大晦日だ」と毎日言い聞かせているから、この映画のことを忘れてしまうことはない。

 

今までは、どんなに感動して好きだと思っても、時間が経てば忘れてしまっていた。

それはきっと、その感動が身に染みる前に蒸発してしまい、行動を起こすまでには至ってなかったからだ。

 

感動し、気付き、その思いで何か行動を起こす。

そうすることで記憶に残り、愛着を持ち、時間が経っても好きだと思えるようになる。

 

せっかく生まれた感動をただ消費して終わらせてしまわないように、

本や映画やドラマから得た感動や気づきを、

これからはもっとじっくり深めてみようと思う。

そうして好きなものが増えていけば、毎日がきっともっと、楽しくなるはずだ。

 

映画『ニューイヤーズ・イブ』

この時期に見ると、あと数日の今年が愛おしくなり、すぐに訪れる新年が楽しみになる。

映画『プリティーウーマン』でも有名なゲイリーマーシャル監督の愛のこもった作品。

 

日本人が見ると、なおさら心が温まる作品。

「ありがとう」

そんな気持ちでいっぱいになる。

 

あぁ、映画のことを思い出してたらまた見たくなった。

今年は11月に見たんだけど、せっかくだからもっかい見ようかな。

 

今年中に起こしたい奇跡が、まだまだいっぱいあるもんなぁ。

 

 

 

 

 

今年一番泣いた映画でグッときたのは、岡田くんの迫真の演技よりも、男たちの歌う姿よりも、隣のおじさんの……

うわぁ〜、おもしろかったなー。

映画館で見る今年最後の映画を、

これにしてよかった。

もしかしたら、今年一番、映画館で泣いたかもしれない。

ただ苦しいわけじゃなく、悲しいわけじゃなく、なんだかグッとくる、あったかい涙。

 

気持ちよかったぁ〜

そう思いながら映画館を出た。

 

さすが岡田くん。

我らがスーパーアイドル岡田くん。

分厚くなったなぁ。

俳優 岡田准一というより、

人間 岡田准一の熱意や人柄が滲み出てるような演技だった。

こころをわっしゃわっしゃ掴みにされて、岡田くんの演技に熱がこもるたび、涙があふれてきた。

 

わたしは大きな企業に勤めたこともないし、

熱い経営者に振り回されたことも、

死んでもついていく! と決意したこともない。

第一、男の夢もロマンも絆もよくわからないし、独身のわたしは闘う男の弱音吐く姿も見たことがない。

共感できそうな共通点は見つからない。

だけど、なんでだろう。

もうただただ泣けて仕方がない。

 

画面の中で男たちが、うぉおおお! と吠えれば、わたしも、うぉおおお! と叫びたくなるし、

男たちがハッハッハッ! とみんなで爆笑してれば、わたしもその輪に加わりたくなる。

 

それに、なんだろう。

なんだろう、あれは。

なんで、なんで、

男たちが歌ってる姿ってグッとくるんだろう。

甲子園の終わりに校歌を歌ってるのを見たときのあの感じ。

笑いながらでも泣きながらでも、

男性陣がみんなで声合わせて

時には肩組み合って全力で歌っていると、

ただそれだけで心惹かれてしまう。

 

聞いちゃうスイッチをグイッと押されたように、

ハッとして、息を潜めて見つめてしまう。

 

なんだろう。なんだろなぁ、あの魅力。

 

映画の中で男たちが笑いながら泣きながら、全力で歌う姿を見る度に、涙が止まらない。

 

わしも店員にしてくれーい!

と叫びたくなってしまった。

 

だけど実は、

あの映画を見ていて1番心を奪われたのは、

岡田くんの迫真の演技よりも、

そんな男たちの歌う姿よりも、

隣のおじさんだった。

 

60代くらいの腕組みながらジッと画面を睨むようにして見ていた、隣のおじさん。

 

そのおじさんから思わずもれた、

フフフッという、低い笑い。

 

ーーえ、おじさん!

ねぇ、おじさん、今笑ったの? 

ねぇねぇねぇ!

 

と騒ぎたくなってしまうくらい、

心惹かれてしまった。

 

主人公の甥っ子が

「じゃあなぁ〜」と言った瞬間に聞こえてきた

フフフっという、低い笑い声。

 

あぁ、この隣のおじさん、あったかい人なんだなぁ。愛にあふれる人なんだなぁ。

そう思ったら、遠くで暮らす父や、もう亡くなってしまった大好きな祖父の顔を思い出し、涙が滲んできた。

 

おじさん。おじさん。おじさん。

 

あったかいおじさんって、いいなぁ。

 

ばーろー! しっかりせーい! 

と怒鳴りながらも、

ヘックションちくしょーい! と

くしゃみをしながらも、

若造を厳しくもあったかい目で見守ってくれるおじさん。

 

最近はそんな見知らぬあったかおじさんに出会う機会もなくなってきたから、

偶然そんなおじさんと映画館で隣の席になり、同じ作品を楽しめたことが、嬉しかった。

 

あぁ、いい作品だったなぁ。

いいおじさんだったなぁ。

 

そう思っていたクライマックス。

 

「国岡のもんよ!」

のセリフのあとに、

 

また聞こえてきた!

 

 

フッフッフッ。

 

おじさんの、ゆっくりと低い笑い声。

 

それはスタンディングオベーションの起こる直前、

パチ、、、パチ、、パチ、パチパチパチ

ゆっくりと始まる拍手のように、

 

フッ、、、フッ、、フッ

 

と、ゆっくり響いてた。

 

よかったぞ。

いいもん見させてもらったわ。

ありがとう。

 

そんなおじさんの声が、

聞こえてきそうな気がした。

 

映画『海賊とよばれた男

 

映画館で見る今年最後の作品に選んでよかった。

あったかくて爽快な涙が止まらなかった。

そして、あの隣のおじさんの笑い声も忘れない。

 

長いし、熱そうだし、男のロマンとかわかんないし、なんて思ってたけど、

年末年始、上下巻に挑戦してみようかなぁ。

 海賊とよばれた男 単行本 上下セット [単行本] [Jan 01, 2012] 百田 尚樹 [単行本] [Jan 01, 2012] 百田 尚樹

 

 

ガッキーという名のデストロイヤーに夢を奪われてしまいそうな件

どうしましょう。

ブログを始めたばかりなのに、

わたしの心は既に揺れています。

 

......お願い、神様!

今だけは、そんなこと聞かないで!!

 

ぽわぽわぽわ〜ん

 

神様「お前の願いをひとつだけ叶えてやろう。

書いて食べていけるようになるのと、

ガッキーになるの、どちらを選ぶ?」

 

わたし「が、が、が、ガッキー!!!」

 

神様「残念じゃったな。書き手の夢は今日で終わりじゃ。今日からお前はガッキーじゃ!」

 

わたし「あー、あー、あー😩

あざーーーーす!!!!」《絶叫》

 

だって。

仕方ないですよね。

だって、女優 新垣結衣に、

いや、ガッキーに、なれるんですよ?

 

たとえばもしあなたが男性だとして、

これから神前式を執り行うとして、

神父さんが突然、こんなこと言い出したらどうします?

 

神父「汝は、健やかなる時も、病める時も、どっちの女を愛する?

こっち? それとも、ガッキー?」

 

新郎「が、が、が、ガッキー!!!」

新婦 ( ゚д゚)チーン

 

そう、なっちゃいませんか??

男「な、な、な、な、ならないよ」って

世の男性は、言ってくれるのかなー。

 

そこですかさず、ガッキーのカウンターパンチ!

 

ガッキー「わたしじゃ、だめなの?」

《至近距離でまっすぐに見つめてくる》

 

男 _:(´ཀ`」 ∠):

 

無理だよ。

ガッキーの前じゃ、理性なんて働かない。

ガッキーの可愛さ、

ガッキーの破壊力は、凄まじい。

 

夢も愛も希望も、すべて滅ぼしてしまう!

 

昨日、最終回を迎えた

ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ

 

すでに「逃げ恥ロス」になる方もいるそうですが、ガッキーのあの可愛さという名の破壊力は、ロスどころじゃない。

 

見れなくなって淋しいどころの騒ぎじゃない。

 

 

ガッキー「大好き♡」

_:(´ཀ`」 ∠):どぅふっ

 

そう。破壊。destroy!

 

ガッキーは、デストロイヤーだったのだ!!

もう日本全国老若男女の心を鷲掴みを通り越えて、握りつぶし!!!

 

はぁー。

恐ろしや、ガッキー。

あの笑顔。あの声。あの瞳。

かわいすぎやろーーーーーー

 

でも、あんなにかわいいデストロイヤーなら、めちゃくちゃにされても、それでもいい。

悶絶です。

 

あーあーあー

 

ブログ2回目にして、

夢挫折の危機です。

 

だって、ネットでもリアルでも、

あっちこっちでみんなが、

ガッキー、ガッキー、ガッキーって!

 

あー、また声が聞こえてきます。

 

「三択です。

次のうち、ひとつだけなれることができます。

どれを選びますか?

1作家、2ライター、3ガッキー」

 

が、が、が、ガッキー

orz

 

だめだ。立て、立つんだわたし!

 

今日は、冬至のお話でも

のほほんと書きたかったのになー。

 

恐るべし、デストロイヤー・ガッキー

 

しばらく、逃げ恥ロス、

いや、デストロイヤー・ガッキーとの闘いが、続きそうです。

 

 

 

ガッキー「大好き♡」

 

_:(´ཀ`」 ∠):どぅふっ

《思い出し悶絶》